こんな隠し球もあったのか!
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全曲カヴァーという大胆なアルバム「COVERS」の第2弾の登場である。前作「COVERS」の選曲の妙にも「やられた」という感じがあったけれど、このミニアルバム7曲も「やるなぁ!J.T.」と、選曲の妙に思わずニンマリしてしまった次第である。これまでのアルバムでも演っている曲もあるけれど、それらも新しい感じに仕上がっている。さて。突然話は全く変わってしまうのだけれど、彼はBLUES BROTHERSで有名な俳優ジョン・ベルーシと、とても仲が良かったらしく、彼の葬儀に際して、その墓前で「LONESOME ROAD」という曲をアカペラで歌ったらしい。そんな親密な交流を明かす曲が6曲めの「IN THE MIDNIGHT HOUR」だと思うのは、僕だけだろうか。おまけにあの映画にも登場し、小粋なサックスを吹いていた、Lou Mariniもちゃんと参加しているし、作詞・作曲はWilson Pickett&Steve Cropperである。聴き終わった後、心を占めたのまさにBLUES BROTHERSだった。あの頃のノリのいい佳曲が集まった。いい感じである。「COVERS」に続いて、こんな隠し球もあったのか!と思わず膝を叩く、そんな感じ。「OTHER COVERS」とそっけないタイトルにも、実は自信のほどが窺える。またもや、オススメである。