内容は陳腐ながら学びはあった
★★★★☆
私が受験勉強をしていた20年ほど前に暴走族から予備校講師になったということで大きな話題となった吉野氏。少子化が進む当時とはかなり教育現場も環境も変わっている中、独自の哲学は変わっておらず、筋の通った人間だと思う。
現在は東進講師として、そして塾経営者とし活躍しているようである。
私も社会に出て十数年を経た現在、こうした自己啓発的な本を読むと学生時代に読んだ感覚とは違い「当たり前だよな」ということが多いが、この中でも何個かでも「なるほど」という頷きがあればいい買い物だったということになる。
この本にはそれがあった。何事にも熱くなれない人にはお薦めしたい。
ほんとうの悩みは自分に相談する
★★★★★
吉野先生の今回の本は、いくつも心に響くことや耳に痛いことがあったのですが、なかでも、「ほんとうに悩みは自分の相談する」という教えは、はっとするものがありました。私は自分の悩みがあるときに、もう一人の自分からの急所をついた意見に無意識に耳をふさいで、言い訳を先に考えていたことがあることに気づいたからです。やっぱり自分にウソをついていると、心のどこかでもやもやが残ります。
私のように、自分を甘やかしたり、自分を正当化したり、勝手に「もうどうしようもない」と、努力をあきらめがちな人間には、とてもカツを入れてもらえます。
でも「あきらめるな」「大好きに生きろ」「傲慢になるな」という言葉は、厳しいようでも、とても勇気をもらえます。
吉野先生の本がそばにあると、追い風のようなエネルギーをもらえます。
言葉の爆弾
★★★★★
代々木ゼミナールで古文のトップ講師をつとめた(今は東進ハイスクール講師、吉野塾塾長)吉野敬介さんの、人生をいかに生きるかというメッセージ集。タイトルのインパクトにひかれて購入したが、なかなかいいことが書いてある。見出しの「カネは誰かを幸せにするために使え」とか「一流のつき合いがおまえを一流にする」などは、みな無意識ではわかっていることかもしれない。しかし、これだけはっきりと短い言葉で「意識化」して伝えられるのは、まさに著者がトップ講師である証左だ。それらはまさに、言葉の爆弾。それで自分の壁を壊せるか、それはきっと自分次第なのでしょう。とても刺激に満ちた、オススメの一冊。
弟の死をきっかけに
★★★★★
著者が中学のとき弟を交通事故で突然なくし、そのショックがきっかけで大好きに生きようと決意したんだと前書きに書いてあります。そこからは落ち込んだときどう対処すればいいかや自信がないときはどうすればいいかなど状況に応じて熱いメッセージがかかれてあります。所々には相談に答えるコーナーもあり今仕事や勉強に迷ってる人や落ち込んでる人に渇を入れてくれる本だと思います。思えば吉野先生が暴走族時代に受験を決意したのも当時の彼女にふられたことがきっかけだったし成功のきっかけはいつも挫折にあったように思います。そういう話が聞きたい人にもおすすめです。