シギチというのは、非常に似通ったものが多く、もともと識別が難しいものだが、夏羽と冬羽の違い、成鳥と幼鳥の違いなど、識別をより一層難しくしている。
ベテランのバードウォッチャーでも、シギチは難しいとして敬遠する向きもある。ただし、このあたりの難しさが、だんだんわかってくると面白くなるもので、通向きの鳥たちであると言える。
本書は、普通の図鑑と違い、細部の識別ポイントを丁寧に解説してくれるので、初心者、ベテランを問わず絶好の本である。ハンディタイプで持ち運びにも便利で、シギチウォッチングには必携。