高作品「Demons Down」以来Mark Bakerを迎えた今作は重厚なメロディアスハードロック作品に仕上がった、古きよき時代のLAメタルの華やかさをもったアルバムだ。

House Of Lordsというとどうしても修飾語のように語られていた「Gregg Giuffriaの・・・」のというほど彼の存在感が強いが（と思うのは私だけかもしれないが）、なかなかどうして、昨今のHOLの作品を聴くと「James Christian」の頑張りが十二分に伝わってきて前作の「Come To My Kingdom」などはそんな無粋なことを言ってはいけないなあと反省させられた。メロディアスハードといっても重厚で、歳相応のブルージー感も随所に出ていてしぶくかっこいい。「Saved By Rock」などはタイトルからもその意気込みが伝わってくるだろう。

M１の「Cartesian Dreams」の印象的なオープニング曲からラストまで聴くとあっという間で、心地よく、飽きない。そのバランスも見事。外部ソングライターとしてクレジットされた「Mark Baker」の存在は完璧に5人目のメンバーのようになっていて次作も期待できるところではなかろうか。

「James Christian」の声はまた艶がある、ジャケットや動画サイトなどをみてしまうと見事におっさんなわけだが声は味わい深い。メロディアスハードといってもヴォーカルの質感から、TALISMANやBAD MOON RISING、WINGERなどが好きな人にはお勧めしたい。

私は輸入盤で買ったのですが、ハウスオブローズの通算7作目の新作は、曲が粒ぞろいで、ジェームスクリスチャン、入魂の力作です。
とくに、6曲目と8曲目がお気に入りです。
ジェフスコットソートが昔やっていた、タカラや、アイズ が好きな人にオススメ!
なお、ボーナストラックの12曲目は日本盤とは違う曲です。

HOUSE OF LORDSの最新作はアメリカンハードの良質のメロディーの洪水で迫ってくる。
ジャケットも良いが中身も最高の出来である。昨年『COME TO MY KINGDOM』も素晴らしい出来だったが
軽く前作を凌ぐ作品だけに、このバンドの底力を思い知らされる最高作品となった。
本当に精力的に活動している最高のバンドと言える。
＜収録曲は下記の通り＞
Cartesian Dreams
Born To Be Your Baby
Desert Rain
Sweet September
Bangin'
A Simple Plan
Never Never Look Back
The Bigger They Come
Repo Man
Saved By Rock
Joanna
The Train (bonus track)