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Blacknuss

価格: ¥1,674
カテゴリ: CD
ブランド: Rhino/Wea UK
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全開、+慟哭 ★★★★☆
最初の数曲、彼は泣いているようだ。それを基盤にすえて、元気な曲へと展開し、はったりのない女性ボーカルが明るい。そうしてまた深い十字架の歌。最後は戦いの意識が入るらしい。次々と短い曲が、彼の意識の走馬灯のごとく続く。時に映画音楽のようであり、時にブラスバンド一個中隊のごとく、誰かが彼の音楽には二十世紀の音楽が全部入っていると言っていたが、確かにそんな感じがする。生きること全開の彼が、人間として、うそのない、全身全霊で捉えたアルバムで、とても勢いがある。許しとか解放は、これから先の作品に出てくるらしい。
ジャズじゃなくブラックミュージック ★★★★☆
ジャズとか何とかではなく、"ブラック・ミュージック"として楽しめれば、それでもう充分。余計な講釈を垂れなくともこの作品がを純粋(単純)に楽しめる人は、ジャズもR&Bもソウルもゴスペルもブルースも、みーんな黒人ミージックをツールとする音楽は(今すぐか否かは別として)楽しめるんじゃないかと思います。
演奏も曲も、小難しいところは一切なし。時に、”猥雑さ”が裏目に出てソッポを向かれることも有りそうなR.カークですが、そんな事微塵も気にかけない"図太さ"がいいのです。[1]で笑わせて、[2]で聴かせて、[4]で"オレも吹けるんだぞっ"ってところを見せて(^^; ほんと、いいです。
#R.ティー(p)、C.デュプリー(g)、B.パーディー(ds)なども参加。
カーク流黒人音楽の最高峰 ★★★★★
マーヴィン・ゲイの代表曲M2やジャクソン5でおなじみのM8を見ればわかる通り、これはローランド・カーク流の「黒人音楽」である。
もちろんローランド・カークのサウンドはほとんどがそのような流れを汲んだのだが、ここでは特に顕著である。

サイドメンだけでなくカークのサックスソロ、アドリブも押さえ気味であり、バンド全体でのコンセプトを重視した構成。
例えばアマチュアサックス奏者が勉強のためにカークのソロを聴きたい、といった場合にはこのCDは向かないだろう。
しかしそうでなく彼のトータルミュージシャンとしての存在に惹かれているのならば買って間違いない。

「与作」に聞こえるM1はご愛嬌。