表紙絵を見て受け攻めを勘違いしてしまったため・・・
受けだと思っていた方が攻めだと思っていた方に
挿入した際にイメージ崩壊を起こした作品・・・

しかしそれは自分の勘違いが原因であって、話は
面白かったし十分に楽しめた。攻めが頼りないと
見せかけて実はしたたかな所のあるタイプといえる為、
好みの分かれる部分かも知れないが、魅力的な
キャラクターなので受け同様に許せてしまうと思う。

文章が読み易く、短時間でさらりと読めた。

うーん、おもしろくなかったです。
いや、恋愛といういみでは甘いですよ。甘すぎて歯が浮きそうなぐらい。
でもその甘さがうざくてうざくて、わたしは読むの、苦痛でした。

こう、心が読んでいて浮き立たないんですよね。
最初から結末見えすぎなのもあるけど、人物像がごっちゃになりがちで。
会話の内容もほんと日常的で、それもたまにはいいけど、ずっとだと飽きる。
何がしかの展開を求めているわけなので。

カップリングとしては悪くないし、設定が悪いわけじゃないのにどうもこうつまらなくなるのか。
不思議な作品でした。
あんまりオススメじゃないけど、まあ気になったら読んでみてください。

決して駄作というわけではありません。甘く二人の会話だけをずっと読んでいたい人には向いていると思いますので。

読み終えてから最初に
絵と文の作家さんの相性が悪かったかなぁ…と思ってしまいました。
どちらかの作家さんが下手だ駄目だと言いたいのでは決してありません!!
例えてしまうと、イチゴショートと、ハンバーグをミキサーでガーッ!!として、それをゆっくり飲んでしまった様な感じでしょうか…
どちらも個々で味わえばとても美味しいのに…といった感じ。
BL作品を人並…違う、腐女子並みに読み漁った私としては 宝井さんは少しダークな雰囲気の混じった素敵絵、高月さんは幼さを感じる可愛らしい素敵文だという固定観念が強過ぎて、読後に『なんだかイメージと違う』と、言わざるを得ませんでした。
こういった理由で-★です;
きっと、両作家さん共に初めて読む人だと感じ方が違うのでは。

あと、
『生活能力無しのどうしようもない幼馴染み(作家)と、その幼馴染みに長年片思いする家事上手な主人公』
という設定なのですが、 よく似た作品を読んだ事があったので、展開にあまり新鮮さを感じられませんでした。
ここで-★です。
この設定でもう少し意外な展開だと良かったです。


BL小説に読み慣れた方にはあまり勧められません。
下手な説明ですみませんでした;

多作な著者の最近の作品が連続して「？」なテイストだったので、
おそるおそる手にとったこちら。
予想をいい意味で裏切られ、満足の読後感です。

小説家で生活能力ゼロの良太郎と、片思いの恋心を隠して同居する幼馴染の雪栄。
著者特有の電波な会話も、やや抑え目なのと、小説家という設定上妙に馴染みます（笑）。
その電波な良太郎に、秘めた恋心を抱きつつけなげに料理や家事で尽くし続ける雪栄に、
久々に再会した別の年上の幼馴染が大人の手管で迫ってきて・・・

結末はちょっと予想の斜め上を行き、良太郎の強かさが印象的。
後味の良いラブラブな展開で、
手作りお弁当で御苑をデートしたりと著者にしては意外なほど健全仲良し。
レーベルのわりに（笑）濡れ場もそこまでクドくないので、読後感も良いです。
著者のアブノーマル系（･･･）な展開が苦手な方も、こちらなら大丈夫かも。
また、著者お得意の料理の描写が今回もとてもリアルに美味しそうで、
楽しめます。

唯一、良太郎の我慢の理由だけがさすがに無理があるような気がするのが
引っかかりますが、
久々に、ちゃんとまとまった一冊でした。