火遊びは怖いですよという北国の教訓と、突然のプロポーズ?!
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湖の島に住んでいる「こびと」のおかあさんと三人の子どもたちの家は、すてきな「ぼうしのおうち」。お留守番をしていた三人は、ぬれた服を乾かそうとたき火を始め、おうちを燃やしてしまいますが……。
「こびとのおじさん」はどう見ても「こびとのおじいさん」だし、おかあさんがあっさり「モグラのぼくし」の立会いで結婚してしまうのも驚き! いつもながら、ベスコフさんのお話の脈絡のなさというか、すっ飛んでいるところがどうにもたまらなく魅力的。
でも、子どもたちが火に魅入られてしまう場面では、子どもに戻ったような気持ちにさせられます。これはスウェーデンのお話――おかあさんのかごは「シラカバ」で作ったみたいだし、「ワタスゲ」は寒いところの植物。家がどんなに大切で、大敵の火はどんなに怖いか、という教訓が隠されているのかもしれない。とはいえ、子どもたちは「ハチミツクッキー」がもらえない、となげいているのですから……小さい子の考えることはみんな同じですね。
ベスコフさんの軽いタッチの絵と余白の多いページも、北国の清々しい空気を伝えてくるようです。最近は菱木晃子さんというすばらしい翻訳家さんがいるので、これから先も、北欧の楽しいお話をどんどん読めそうで、楽しみです。
住んでみたい
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はじめて発見したときは、帽子のおうちなんて楽しい発想なんだろ。。
読む前に世界が広がってくるような・・いろいろ想像してワクワク。。
すぐに息子に見せたくなった絵本です。
こどもらしいこども
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ベスコフの絵をじっくり見たくて購入しました。
お話の中で、こどもがこどもらしく描かれており、
とても自然で愛らしいのが印象的でした。
キャラクター物に押され、今はあまり書店では出回らない本だそうですが、
こんなふうにじっくりと丁寧に描き込まれた絵が見てもらえないのは
残念でなりません。
それにしても、、、お話の顛末がこんなだったとは!
私がこの小人のお母さんの友だちだったら、
絶対に「や、やめときなよ」と言ってしまいそうです。
どこかに山高帽が落ちてないかしら?
★★★★☆
ベスコフさんの絵がシンプルで素敵です。
背景が書き込んでいないことで、物語をより一層ほのぼのとした雰囲気に
包んでいます。
終わり方がまたハッピー。
おおきなはちみつクッキーがたまりません。
ベスコフの絵本の中で一番好きです。
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ベスコフの絵本は沢山持っていますが、
最も私の好きな絵本です。子どもたちもこの絵本が大好きで、
いつも真っ先にこれを選び出します。
素朴な絵にもとても癒されます。