鋭い分析
★★★☆☆
さすが、気鋭の医療経済学者にしてコンサルタントである。
日本の医療制度と米国の医療制度について鋭く、かつ分かりやすく
説明してある。
また、現在のDPC制度の問題点に対しても、鋭い考察があり
参考になる。
ただし、本のタイトルがセンセーショナルであり内容との
アンバランスさを感じる。
また、コンサルティング会社の経営者だから仕方がないのかも
しれないが、現在の医療制度の下で医療機関が生き残るには
どうしたらよいかが提示されていないのが残念。
知りたければコンサルティングを受けてね、という事だろうか。
大前研一はマッキンゼーのコンサルティングノウハウを惜しげ
もなく公開してマッキンゼーの名を高め、さらに業績を伸ばした。
次回作には医療機関が生き残るための方策まで含めた内容に
期待したい。