1997年の「モントリオール事件」は、既に「レスリング・ウィズ・シャドウズ」でも語られている事だが、これについて、もう一方の当事者であるビンスやショーン・マイケルズの証言が収録されているのが興味深い。
(エクストラトラックとして、問題の試合も収録されている)
また、WCWとの「月曜夜のテレビ戦争」について、当時の映像を交えながら、当事者がガチンコで語っているのも生々しい。
ビショフについて、ジェリコ、ビッグショーが率直な意見を語っているあたりに、WWEの懐の深さと問題の根深さを感じてしまう。
WCWに関しては、歴代王者に対し他のレスラーがどう評価していたのか(スティングが手抜きであったとか)という発言も収録されており、これもマニア心をくすぐる所である。
CSやケーブルで「コンフィデンシャル」を見ている人には永久保存版として、見ていない人にはレスリングビジネスの裏側を知るために、ぜひともご覧になって頂きたい作品である。
(但し、プロレス界に依然幻想を持っている人には、夢を打ち砕くような内容なので、取り扱い注意の一品ではある)