あくまで偏差値40かそれ以下人向けの本。
★☆☆☆☆
本書でいう良い会社とは既に述べられている方もいるとおり就業
時間が常識的であり、安定雇用である会社のことです。ただこれ
ですと大学や親は満足し本人だけが不満足という形になるという
点があります。一流企業でも就業時間が長いが充実している、あ
るいは中小で安定的ではないが給与は大目でやりがいはあるとい
う企業もあるわけですから。その点から言えばこの本は偏差値が
実際40かそれ以下で一発逆転的に安定した企業に入ることを目
的としていると思います。それなりにみるべき部分のある普通の
学生が真似すると内定の貰える企業にすら貰えなくなる危険性に
注意して読むべきでしょう。
就職活動の参考に
★★★★☆
偏差値40でなくても50でも60の方でも凄く参考になる本だと思います。
変なHow to本買うよりいいかもしれないですね
読んだのが1月になってからだったのでもう少し早く読んでおけばやかったかなと思いました。
あくまでも表面的な一冊
★★☆☆☆
偏差値40から良い会社に入る方法。
本書で書かれていた方法というものは、資格でもなく、サークル活動でもなく、アルバイトで頑張ったという経歴でもない。
それはただ「大人と話す練習をする。基礎的な漢字を学ぶ」という事のみであったような気がする。
後半の5章に至っては、本題にずれた自身の不景気に対する見解をずらずらと述べてるのみ。
実際に就職サポートをしているだけあって、学生の就活については、かなり的を得ている1章や2章は評価できるが、実際の”方法”に関しての記述が少なすぎる。
良い会社のハードルをかなり下げて書かれているため、そのようになったのだろう。
偏差値40の程度の大学とMARCHや関関同立などを混同して「就職非コア層」と投げ売り
社会からの評価は同等のような書き方をしているのがもどかしい。
「やってきた事実以外に人の能力は測ることが出来ない。」
これは日経ビジネスに載せられた人事・採用コンサルティングを行うトライアンフ社長 樋口弘和氏の言葉の一部だ。
本書では「企業の人事は学生生活での実績無視」
まずは「大人と話す練習を、小中で習う漢字を学べ」と書かれているような気がしてならなかった。
序盤に書かれているように、本書は意欲的な学生にはそぐわない内容になっている。
私には全く就職活動のバイブルとはならない一冊であった。
まごうことなき実用書
★★★★★
実用書と謳う本の中には実用に使いがたいものもあるが本書はまぎれもない実用書である。
「自分で考えろ」ということが暴力にもなりかねないと考える著者は,就職指導をしている自分の経験をふまえ,具体的な方法を披露している。
目的は就職にあるとしても,では就職するとはどういうことだろうかということまで書かれている本はあまりないのではないだろうか。
目標の設定,その手段にはどんなものがあるのか,実用的な解説・方法が詰まっている。
本書には,両親の役割についてまでも書かれており,実際に就職活動をする人だけでなくその周辺にいる人(両親,就職始動をする人)にとっても十分役立つであろう。
「うちの子の就職が心配だ」という保護者の方、就職担当の教員の方に勧めます
★★★★☆
大学難易ランクが40(代ゼミ,2009)の大学で10年以上にわたり就職活動を支援してきた経済思想史・日本経済論の教授が書いた、就職活動の指南書です。学生でも読める本ですが、私はまず保護者の方に、そして教員の方にお勧めします。
本書の特徴は、「わかりました」と口ではいっても行動が伴わないような、じつは就職戦線で多数派を占める学生のために書かれていることです。このような本は珍しい。多くの類書は、(客観的に見て)高い能力とやる気のある学生自身が読んで参考とし、自己研鑽に努める際に役立つように書かれているのです。
著者が繰り返し説明するように、偏差値40から良い会社に入るためには、保護者や教員の支援が必要です。本書において「良い会社」とは、多くの学生が希望する「安定雇用」「常識的な労働時間」といった条件を満たす企業のことです。現実には、希望に反して離職率の高い企業などの採用面接を受け、1社から内定を得て就職活動を終えてしまう学生が多い。ここには心理の罠があり、独力での脱却は困難なのです。
序章 「記録」から始める就職活動
第1章 現代の学生の就職活動の実態
第2章 失敗しない会社選びのコツ
第3章 内定獲得に必要な能力と戦術
第4章 就職活動の落とし穴
第5章 就活と不況を経済学で考える
終章 実際の就活事例
本書の構成は概ね上記の通り。企業が多くの就職希望者に求めるコミュニケーション能力の具体的内容をはじめ、現実的ですぐに役立つ助言が満載です。私は偏差値60の大学から「良い会社」に入りました。同期には偏差値40の大学の出身者が多く、みな私より優秀です。本書を有効に活用すれば、読者の方もきっと「良い会社」から内定を得て、入社後も活躍できると思います。
本書の記述は私の実感に符合しますが、客観的なデータの裏付けがほとんど示されないのは残念です。今後の学術的な就活研究の進展を期待します。