最初は半信半疑で試してみました。収納上手なほうだと思ってましたけれど、ハンガーのこととか付箋とか、実際にやってみて分かったのですが、服を整理していると自分の好きなことや、反対にどうでもいいことがハッキリとしてきます。今まで衝動的に買っていた自分を反省しました。本当は自分を引き立ててくれるはずの服なのに、出し入れしているうちにグチャっとなって、そのまま目をつぶって出掛けてしまっていました。そしてそのうちグチャグチャと乱れに乱れて。これでは確かに服も自分も可哀想だと思いました。服だけではなくて収納が、こんなにも自分と深くつながっているとは思いませんでした。もうすぐ半年が経ちますが、ずいぶん片づいて気持ちよさを実感しています。服が多くて困っている人にはお薦めです。

・「服の劣化」「過去のトレンド」で迷わず処分とあるけど、劣化もしないけどトレンドで買った訳でもない、けど高かったから捨てづらい服がたくさんある私にはあまり役に立たないアドバイス。服を処分する最大の理由は「若い頃に買った服がもう似合わなくなった」と思うのですが、年齢的なことはこの本は一切触れていないのがちょっと不自然に感じました。
・「S字フックなどで服を重ねると見えなくなるからやめましょう」というのはやってみたいと思いました。でもハンギングファイルやA4のレタートレイにしまう等、スペースを取りすぎてあまり現実的でない案や「服ノートをつける」など、頭だけで考えたアイデアが多かったです。
・具体例や写真が皆無です。

私の場合、物を捨てるのはかなり得意で、物自体は少ないのに片付かないといった悩みをずっと抱えていました。この本はかなり実用的で私が一番役に立ったのはクローゼットにポンと入れていた洗っていない衣類です。　
タンスに入れるのはイヤだし、セーターは一度着たら洗濯、というわけにもいかず床に置いていていつも雑然としている、そしてそれを見てはイライラするの繰り返しでした。ハンギングラックを付けるアイデアが気にいったので早速購入し、着かけの服をそこに入れた途端悩みが解消されました。　
気持ちの余裕ができた所で更に幸せ服を考える機会を与えられて買い物に行った時も満足のいくものになりました。片付けや収納のノウハウも勿論ですが、この本は毎日を気持ちよく過ごすための心理的アドバイスが豊富です。ホルモンサイクルの話も納得！そして、服のメンテにも言及されているので週に一度は部屋を徹底的にきれいに、靴の手入れも習慣化しました。毎日気持ちよく過ごせる部屋になり精神的にも好影響♪
おすすめです！

収納術というと、色々なテクニックが紹介されることが多いですが、この本のチャートでも診断された通り「ずぼら」な私には到底継続できるはずもなく、収納は私には向いていないのだとずっと思っていました。
この本では、収納のテクニックだけでなく、むしろそれ以上に、習慣や心構えのようなものを大事にしています。細かいテクニックが苦手な私の場合は「同じ場所に戻す習慣」というのを実践してみたところ、それだけでも、随分すっきりしたような気がしました。（見た目も、精神的にも･･･）そうしたら次は何をやろうかな、という気になってきて、ズボラさん卒業の日も近いのでは！？と期待しています！
この本にも書いてありましたが、「こうしなければっ」と思わないで、「できること」から取り入れてみるのが、私にはすっきりの近道のような気がしました。こんな風に、その人にあった収納術を気づかせてくれる本だと思います。装丁やイラストも軽やかで洒落ており、「できる女」の気分にさせてくれるのも良いです。

洋服の収納スペースが、パンパンになっているワタシ。けれど、お気に入りの洋服は少ないことに気がつきました。女性は、その日のファッションで気分も変わるもの！ 「幸せ服」を増やして行きたいと思います。おしゃれなイラストを見てるだけで、クローゼットの収納改造のやる気が出てきました！