アリス九號.からAlice Nineへ、節目となるベストアルバム
★★★★☆
バンド名表記を"Alice Nine"と英字に変更し、その節目として彼らの軌跡をまとめたベストアルバム。
2006年からリリースのシングル以外にも『絶景色』からは「ヴェルヴェット」、『Alpha』からは「cosmic world」、『VANDALISE』からは「the beautiful name」と過去3作のアルバムから核となっていたリードトラックも収録されています。
尚、「ブループラネット」は当時の再録版である-Alpha Ver.-で収録。
年代順に収録されており、歴史を思い返しながら楽曲を聴けたのはよかったのですが、再録や新曲が一切なかったため物足りなさを感じてしまったのは否めませんでした。
もうひとつ気になったのは、「CROSS GAME」が外されていることです。アニメ『遊☆戯☆王5D's』のタイアップ色が強かったためか、あるいは「あくまでもアニメによるアニメのための曲」ということで除外されてしまったのでしょうか、キャッチャーでシングルらしい疾走感が心地よい良曲だったので残念です。
華やかなルックスや高くはない演奏力からアイドルバンドと思われがちですが、各メロディメーカーである弦楽器隊の作曲センスが光る曲も多いです。
全体的に聴きやすく、新しいファンでもストレス無く受けいられるベストアルバムではないでしょうか。