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いまわしき砦の戦い―サルカンドラ 地球編 (別世界物語)

価格: ¥2,100
カテゴリ: 単行本
ブランド: 原書房
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善は悪に勝つか? ★★★★★
キリスト教擁護論者のルイスが神学をSFで描いて見せたものです。

●サルカンドラ:金星でサタンとの戦いに勝利した主人公が地球へ帰還します。再度<科学的な立場を利用した>地上の悪の勢力と、主人公と神を信じる仲間が霊的な戦いに勝利します。(悪はどこまでも卑しく、ただ魂を滅ぼす存在となっています。)それぞれの惑星の責任者?の天使と神、宇宙と天国の関係などが面白いです。予知を夢見る女性や古の大魔法使いマーリンの登場など、背景にアバロン神話(キリスト教以前のケルト神話)も盛り込まれていますが、矛盾なくまとまっています。
ルイスは、神からの「サイン」を古代神話や伝説の中にも見い出していたのかもしれません。

ついでに(^^;) 神学的SF三部作を一気に紹介!

●マラカンドラ!:神から地球を任されていた天使が堕落したために、地球と他の惑星と断絶したことが主人公の冒険を通して説明されます。アダムとイヴの堕落による人間の悲惨、未だ堕落を知らず「罪の存在しない火星種族」と人間の違いが描かれます。

●ペレカンドラ:金星のイヴを堕落させようとする地球の堕天使のもくろみと阻止しようとする主人公の肉体的精神的な戦いが描かれます。実際に創世記のイヴはこのような誘惑を受けたと実感できますし、キリストの死の現場(贖いの十字架)にいたと絶叫する堕天使はのセリフは本当にこわーいしリアルでした。

C.S.ルイスのSFファンタジー。完結編 ★★★★★
舞台はいよいよ地球へ。
ランサムは義の盟主として、悪の力に自らを売り渡した科学者集団と戦う。
やがて魔術師マリーンが復活し最終決戦に加わる。
SFのあり方について議論を呼び起こした問題作。