フランスの作家(兼画家兼いろいろ)が、自分の息子に聞かせるために作った話をまとめたもので、たしか5冊か6冊ある中の一冊です。子供の頃ハードカヴァーで何冊か持っていて、破天荒で「なにがなにやら・・・」なのに、なぜかちょっとオシャレなにおいのする(フランス風にエスプリの効いた?)話と、独特でかわいいのかかわいくないのか分からない、ヘタウマな感じの絵がすっごく印象的で、お気に入りだったんです。いつの間にか本をなくしていたのですが、文庫で出たので買いなおしました。
自分はすごく強いと思い込んでいるかたつむりの話とか、子どもを食べる大きな木の話とか、くまの人形がサーカスのくまについて行って本当のくまの子ども(こぐま)になって、元の持ち主をさらってきて舐めまくってアタマを破裂させちゃう話とか、ヘンな話が満載。
ある種の「不条理系」童話です。