自然には勝てない
★★★★☆
他のパニック映画をあまり見た事が無いのですが、他の隕石やパニック映画では「食い止める」とか「破壊する」「軌道を逸らす」といったような人間側が何らかの行動を起こし、それにより隕石が破壊されたり軌道がずれたりしてのハッピーエンドというパターンが多いような気がしますが、このアルマゲドン2008はそれらのパターンを踏まずに中盤ほどの段階で「隕石をそのままの形で地球に落とさせる」という選択をとった隕石映画です。
人々の混乱ぶりや暴動めいた事件も本筋の折に触れて描写されています。人間模様の方は大統領こそ出てこないものの将軍とNASAのネオ・チームとの意見のぶつけ合いといった見所があります。
また、物語中に出てくる「人間は自然には勝てない。受け止めよう」というセリフは名言足りえるかと思いました。多くの犠牲者と荒廃した大地を出しながらも回り続けている地球がある意味愛おしく思えてくる作品でした。