聞き書 東京の食事―日本の食生活全集 (13)
価格: ¥2,900
巨大都市東京に暮らす人たちのさまざまな食の顔、そして固有の食の体系を悠々と守る農村、山村、漁村ー。人の顔が一人ひとり違うように、その食の姿もそれぞれに個性を持っているのです。 本書は題して「聞き書 東京の食事」ですが、結果として、「東京各地に生きた方々のそれぞれに個性的な暮し」を描くことになりました。 食を通してみた東京人の「庶民の暮し」「女の一生」の記録をお届けします。 内容的には、「市域の四季と食事ー深川左官職人の食の歳時記・浅草駒形のかばん職人夫婦の四季の仕事と食べもの・日本橋人形町のハイカラ女学生の四季と食べもの・大崎町地主一家の農業と食べもの」・「下町の食」・「山の手の食」・「大森海岸の食」・「水郷・葛飾の食」・「武蔵野台地の食」・「多摩川上流の食」・「奥多摩山間の食」・「島<伊豆大島>の食」に分かれる。 それぞれにⅠ四季の食生活・Ⅱ基本食の加工と料理・Ⅲ季節素材の利用法を記す。 本書総論に相当する「東京の食とその背景」及び「東京の食資料」を巻末に置く。 *この本は大正の終わりから昭和のはじめころの東京の食生活を再現したものです