ピチカートファイブはおしゃれなフレンチ・ポップス
みたいな曲をやるグループ、というくらいの認識しか
持たずにこれを聴いたとき、突然のギターサウンドに
「これがピチカートぉ!?」と驚いた『airplane'96』。
歌詞もぶっ飛んでる。何より演奏してる側がぶっ飛んでる。
ラストの歓声(雄叫び?)がその証だろう。
(このハチャメチャな歓声は5曲目でも聴くことができる)
そして2曲目『domino』。こんな風に日常感・けだるさ
とおしゃれ感を同居させられるのは野宮真貴だからこそ
出せるピチカートファイブ最大の魅力の一つだと思う。
8曲目の『子供たちの子供たちのこどもたちへ』は
真夜中に小さな音で聴きたい名曲。
疾走感あり、午後のひととき的スローナンバーありで
純粋に楽しめる1枚。
硬派なロックファンにもオススメできる作品だ。
そう、うずうず。がっかりなんてもちろんさせない、pizzicato fiveの基本ですよね。
エアプレイン'96、バンド形式で聴くと、本当に、本当にいい曲だって再発見できますよ?
ただ、9曲で終わっちゃうのが残念。エンドレスで流して聴いてくださいね。