合体メインではない展開に要注意
★★★☆☆
本作の趣向はタイトルやパッケージ写真が表している。つまり、満員のバス内で唇が触れそうになるほど近づいていたら……というものである。現実味に乏しいことは脇に置くとして、このシチュエーションで困惑する女性が、次第に艶めいてきて、遂にはキスしてしまい、昂った後には「続き」もあるよ?というものなので、ぶっちゃけると合体がメインではない。計5人も出てくるのに、合体にまで至るのが最後の加藤なおさん(パッケージ写真の人)だけなのは、他にも鷹宮りょうさんや七海さん、立木ゆりあさん、片岡美沙(後の月島愛)さんといった、割と良いメンツが揃っているだけに、余りに勿体ない気もするが、これはこういうものだと割り切るしかありまい。鷹宮さんが、当初の困惑から淫らスイッチが入って痴女に「化けた」時の表情の変化は良かったし、唯一の合体とはいえ、麗しの熟女たる加藤さんがバス内で見せた、片脚上げ対面立位の、刹那の破壊力もなかなかのものだった。そもそも唇が触れ合うかどうかというギリギリの演出が長く続くので、これにドキドキする御仁には堪らない作品だとは思う。要するに、属性がマッチングすれば良作だろうが、外すと「?」な作品ということである。