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バリアフリーをつくる (岩波新書)

価格: ¥819
カテゴリ: 新書
ブランド: 岩波書店
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やわらか路線の本 ★★★★☆
バリアフリーについての本。
ということで、さぞや生真面目な人が書いた生真面目な内容の本なのだろう、と思いきや、最初の「はじめに」からしてかなりくだけた内容。
かしこまらずに楽しく読み進めることができる。
そう、バリアフリーといっても堅苦しく考える必要はなく、むしろ、もっと自然な目線で考えるべきものなのかもしれない。
と、そんなことを考えた。
内容はどちらかといえば建物や都市や公共の乗り物やらのバリアフリーデザインが中心となっているが、精神障害者についての話もあり、バリアフリーの定義を広げようという意図が感じられた。
これからの時代はバリアフリーが重要なキーワードになってくると思う。
全盲の人がパソコンを使えるようにするのもバリアフリーだし、子育てをする女性(もしくは男性)が働きやすい環境を構築するというのもバリアフリーだし、さらには根気ややる気の出ない人でも生計が立てられ生きていけるような社会づくりもバリアフリーである、と考えを推し進めていくこともできるだろう。
ま、あまり考えすぎるとわけがわからない隘路にはまってしまいそうではあるが。
ということで、哲学的にもとても興味深いテーマだと思うのである。
姿勢保持のカリスマが目指す福祉の未来とは? ★★★★★
北欧における著者の実生活・経験をもとに、わが国の福祉制度やデザインが抱える問題点を明らかにしていく過程は、福祉業界への入門書としてオススメです。本文中ではとくべつ専門用語が出てこないにもかかわらず、シーティング技術やユニバーサルデザインの基礎にかかわる重要なエッセンスがいくつもちりばめられています。

単なる福祉入門にとどまらず、一定以上のスキルをもつ人には長年の経験でしか得られないノウハウ、あるいは手がかり得ることができる技術書ともいえ、感覚統合などきわめて理解のむずかしい領域がこのように明るく(楽しそうに?)書かれているのには驚きました。

発行時点からいえば10年以上むかし。介護保険の施行より以前に書かれた本ですが、現在でもそのまま通用する内容であることを、驚くべきか、嘆くべきか。本書を通じ、人々が高い意識で福祉にかかわるようになれば高齢化社会もさほど不安なものではないと思うのですが、著者の期待を現実化することは、国民の意識いわば常識の水準を訂正することであり、それには多くの困難を伴います。

いまや著者はシーティング業界のビッグネームであり、誤解を恐れずにいえば知らない人はモグリといってよいほどの有名人です。現在も精力的に活動を続ける著者の原点・原体験の多くは、本著の中に多く見出すことができると思われ、黎明期・草創期特有の手さぐり感や達成感を追体験できることは、後に続くものにとってたいへん貴重です。

この感覚を共有できるかどうかで、読者の高齢者・障害者に対する立ち位置はかなり変わってくるのでしょう。
コンパクトなバリアフリーの理念とアドバイスの一冊 ★★★★☆
著者は障害児、者のための機器を手がける無限工房の方です。バリアフリーというと段差をなくす事・・・ではなく、障害者が動きやすく機能を保ちつづける事も考えなくては。と、語りかけてくれます。座りやすく、立ち上がりやすい座位保持装置。機能を保つための立位保持器。住宅内のバリアフリー工事で着目すべき点など。参考になります。障害のある小さな子どもについての記述もあります。
元気の出る分かりやすい解説書 ★★★★★
バリアフリー関連の本は沢山あり、それなりにどれもよく出来ている。本屋さんで目に触れて、この本を手にとって見て、はしがきの目からウロコという文章を読んだ。なんとなく面白そうだと思い、本分をぱらぱらめくって写真や図解の説明を見、大変読みやすく、理解しやすいので、購入して一気に読んだ。痒いところに手が届くような、すっきりした公正な説明、現実的な解決策などが豊富に盛り込まれていて、読む人に元気を出させてくれる良い本の一つだと思った。