海の男の基本の書
★★★☆☆
きわめて限られた人間しか購入することはないだろうが、関係者にとっては必携の基本書である。船に乗り組むものとしては必須の基本的な用語の解説(子午線、経差など)やマイルとメートルの換算などの第一章から始まって、海図の種類や見方、航路標識の種類、各海流の特徴、そして大圏航法や電子航法など具体的な航法などが乗っており、また、海図についてカラーの解説図や、航路標識の図なども乗っており、これは実際に文章で覚えるより、視覚的に覚えた方が絶対に覚えやすいといえるだろう。もしこれらの事をしっかりと覚えられたならば、船乗りとしてすでに初級の段階はクリアしたといえる。また、それぞれの章がそれぞれかなり独立して書かれているので、読みたいところだけを読むということもできるだろう。実際の航行には経験を欠くことはできないが、基本的な知識があってこそのものであるので、是非、しっかり読破していただきたい。難としては、専門用語を索引で探せるようになっていればよいと思う。