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覇権の標的(ターゲット)

価格: ¥1,785
カテゴリ: 単行本
ブランド: ダイヤモンド社
Amazon.co.jpで確認
半導体技術をめぐるスリリングな覇権争いに引き込まれます ★★★☆☆
自分にも関係のある半導体の話だったので、親近感を持って読めました。
話の展開にスピード感があって一気に読んでしまえる作品です。ハリケーンの来襲と闇組織の妨害を、冷静にギリギリのところでかわしながらホテル入りするシーンがあるのですが、非常にスリリングで良かったです。ところどころに、ネットのテクニックを駆使した攻防があるのも楽しめました。少し半導体のことを知ってる人なら、エンジニアの心境とか困難への立ち向かい方など共感を覚える面も多いのではないかと思います。
ただ、半導体の特許が石油利権やダイアモンド利権と同等に価値があり、その争いために「銃」が登場するというのは、現実感としては納得いなかったかな。また、FBIが調べ切れなかった事実を一般人が暴いてネットで暴露、というのは、フィクション過ぎると感じました。
エンターテイメントとしては十分楽しめました。
すごく面白い!TRONを連想させた ★★★★★
他の方も書いていますが、読み始めると止まらない面白さ。
シリコンバレーのベンチャーとベンチャーキャピタル、ハイテクと特許の関係、石油と原発……
今日のビジネスの動きの背景が、テンポが速く魅力的なストーリーの中で、示されていく。
勉強にもなる。タイトルがよくない。

「将来、何になろうか」と考えている高校生に読んでもらいたい。
私の誤解かもしれないが、TRONの坂村健氏を連想した。
完成度の高いエンターテイメント小説 ★★★★★
非常に良質な作品だったと思う。
主人公の人物像も行動の動機もとってもハッキリしていてキャラクターがしっかり立っていた。

ジョージ・ソロモンのキャラクターが若干安直であったこと以外は大満足であった。
経済小説? ★★★★☆
経済小説だと思って読み始めると、ちょっと違和感を覚えると思う。半導体に関する新技術を発見した主人公が、その新技術の開発に熱心でない会社を飛び出し、シリコンバレーにベンチャー企業を立ち上げる物語。順調に進めばよいのだが、その新技術があまりにも革新的なものであり、既存技術で十分な利益を得ている人たちの既得権を害するため、色々な妨害工作にぶつかってしまう。いつの間にか、巨大コンピュータメーカーと石油メジャーの覇権争いに巻き込まれていく。前半は文系人間にとっては何やら小難しい技術的な話もあり、読み進めることに対してちょっと不安感を持つが、そこを我慢して読みこなせば、あとは一転、読みやすい冒険小説的な風合いになる。一連のドタバタを通じて、いつの間にか主人公が日本企業の一技術社員から立派なベンチャー企業社長に成長しているところが爽快である。前半の丁寧な記述に比べて、後半の覇権争いの記述が大雑把になっている点が残念だが、水準以上の作品に仕上がっている。
リアルな技術小説 ★★★★★
「覇権の標的」というタイトル,ハードボイルドな表紙,経済小説の賞を受賞,ということからの予想を裏切る(?!)内容でした.
設計ミスから偶然発見された半導体の回路技術,しかも超低消費電力化の特許を巡って展開されます.
この特許技術についてもそうですが,日本の半導体大企業の体質,シリコンバレーのベンチャ企業とそこで頑張っている人の生態,米国大企業の技術系トップの振る舞いが,きわめてリアルです.まるでノンフィクションのよう.
途中からサスペンス・アクション映画を見ているような息も切らせぬ展開となり,一気に読了.
最後の驚くべき結末.本当の半導体技術者が読むと,涙するか,怒るか,どちらかでしょう.
半導体技術者・組み込み技術者にも,ぜひ読んでほしいですね.