浜田省吾ゆえにいまいちブレークしなかった?
★★★★★
名盤である。
ポルノがメインなら、もっと売れたかもしれない。
ラグビーをやっていたものとして、早稲田ファンではないが、
「砂の祈り」を亡き奥大使にささげたい。
全曲コラボの面白い箇所が見つかるプロジェクト
★★★★★
Fairlifeの音の楽しみは、三人の音楽方向をオーガニックな良曲に絞り、そのロハスなPOPSを基盤とし、多彩なアーティスト達の声が聴けるということだ。一作品で複数の歌手が聴けるのはトリビュートやオムニバス等で見られるが、意図があり、また継続させる意思を持って各アーティストが結びついてゆくプロジェクトは珍しい。それが有機的だからこそ生れる音楽も新鮮だ。
浜省が岡野昭仁の声を指して「彼の裏表のない性格がそのまま表れているpureさ」という「永遠の友達」でfairlifeは始まる。モデラート程の心地よさに彼の明朗な声が乗ると春嵐の詞テーマはナチュラルになることを知るし、曲調は浜省+水谷らしい対象への緩やかな俯瞰を醸す。ちなみに同シングルは「国境なき医師団日本」「ピースウィンズ・ジャパン」「U.N.H.C.R.」へ第1回目に¥12,229,680を送金している。
元PPの岸谷香の声は相変わらず柔らかく明るかった。曲は「君に捧げるlovesong」にも通じる箇所も。「アイラブピース」はオールドR&R。色は『青空の扉』に近い。一方我那覇美奈の声のトーンはfairlifeの良心を担っているようで、リラックスできる。他方声のピュアといえば藤岡正明の声には驚かされた。春嵐は彼に女性詞しかも“Virgin”という難しいテーマを託している。彼のピュアな透明度だからこの質感を歌っていいのだろうし、逆に女性が歌うと生々しくなるかもしれない。また主観で押さない歌のバランス感こそいのちで、この歌手の聴き所だ。
「左手で書いたラブレター」は『ClubSurf&Snow』系。首里フジコはアルト声でアンニュイさと優しさがいいテイストになっている。「砂の祈り」は品の良さと経験値によるvo.がさすが。そして「木霊」は浜省の詞の世界に非常にリンクし、「君と歩いた道」等の名曲の域に近い。
いいアルバムですよね
★★★★★
浜田さんが作詞に参加しているのはわずかに一曲(作曲は全曲)のみですから、元々このアルバムに浜田省吾のカラーを期待するのは難しいです。でもそれを割り切ればすごく聴きやすいリラックスできるいいアルバムだと思います。ゲストヴォーカルとして、普段こんな機会でもないとおそらく出会うことのなかったヴォーカリストとの出会いをもたらしてくれた、その点でもこのアルバムは評価高いですよね(好みは人それぞれですけど)。で、気付いたのは浜田さんのヴォーカルというのは、何を歌ってもロックなんだなぁ、ということ、彼のヴォーカルが一番好きなんだなぁと言うことでしたね。これからも「浜田省吾」を続けながら、「Fairlife」も継続して欲しいと思います。水谷公生さんと春嵐さんの活躍に期待!
すみません、☆4つ
★★★★☆
いい曲が多く、これまで浜田省吾になじんでいない人でも楽しめるのではないでしょうか。でも、私自身としては…いいんだけど…いい曲なんだけど…と、なんと表現していいのか、説明のつかない思いあり。新しい試みには拍手です。浜田省吾は基本的に少しずつでも前進し、しかもその歩みがとまらない人だと思っているので。ただ、やはり「浜田省吾オンステージ」を聴きたい!そう思うと、☆4つになってしまいました。
浜省ファンの本音
★★★★☆
1曲目、2曲目、3曲目…「お~なかなかいいかも」と聞いていました。でもそのうち気づいたのです。わたしは浜省の声が出てくるのを期待しながら聞き進めているのでした。このレビューの平均値「星5つ」に傷をつけて申し訳ありません。あえて本音を言います。浜省の熱烈なファンの一人として(ファン歴24年です)、「やっぱり浜省の声で全部歌ったのを聞きたいーっっっ!」。と、こんなわたしのような人は買うべきではないアルバムだったのかも…。
今でも、とばしとばし聞いてしまいます。すみません(^^;)