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竹光侍 1 (BIG SPIRITS COMICS SPECIAL)

価格: ¥900
カテゴリ: コミック
ブランド: 小学館
Amazon.co.jpで確認
読者を魅了する構図、人物描写に圧巻 ★★★★★
2007年文化庁メディア芸術祭マンガ部門受賞作品。

作:永福一成、絵:松本大洋ということで共作本ではありますが、
これぞ松本大洋真骨頂ともいえる内容になっています。

1巻〜7巻まで読んでの感想としましては、
序盤はほのぼのとした時代劇風の物語で少し淡々としてますが、
主人公の謎めいた部分が徐々に明らかになっていく中盤以降、
迫力ある殺陣や敵味方が織りなす人間模様など見所満載で
どんどんこの世界に引き込まれていきます。
ラストの8巻が待ち遠しいです。

これだけ読者を魅了するのは、独特の画風と面白い物語だけではなく、
まるで映画のような一コマ一コマの構図、
そして人間味溢れる登場人物たちにあるのではないかと思います。

一コマに描き出される人物、風景の情報量の必然性。
計算なのか感性なのか、圧巻としか言いようがありません。

そして敵も味方も善とか悪とかで区別されるのではなく、
志を持った心ある侍として、闇も光も持った人間として描かれており、
それぞれの結末には心が熱くならざるを得ません。

ファンだけでなくもっともっと多くの人に読まれて欲しいです。
共著者を得て、新地平の予感 ★★★★★
ピンポン以降、才気走る松本大洋の眩しさについて行けず、
しばらく離れていましたが、竹光侍は、そのブランクをすんなり埋めてくれました。

あえてこれまでと比較すると、
「花男」の穏やかな世界観に近い感触があります。
永福氏との共著であることが、今回は大きく影響したと思われます。

江戸の町の平穏な日々の描写や、素朴ながら、大胆に省略と空間を生かした絵、
そして人間味の豊かな登場人物やストーリーに、それが表れているようです。
このたゆたうような作風自体が、このマンガの最大の魅力にも思えます。

特に画風は、もはや絵師の風格です。
一コマ一コマが、詩情をたたえた作品のようです。

一巻目は、この先のワクワクするような予感に満ちた、充分な傑作といえるでしょう。
風変わりな趣の王道時代劇 ★★★★★
話の内容としては完成度の高い王道の時代劇。
長屋に住み着いた風変わりな浪人とそれを取り巻く大人や子供といった、ある意味コテコテな時代劇であるが、完成度は高くそれだけでもお勧めに値する。
そこへ松本大洋持ち前の、子供の視点から見た現実とファンタジーの入り交じったような世界観が重なり、それが風変わりな主人公の浮世離れしたような雰囲気を一層盛り上げ、普通の時代劇とは趣の異なる変わった味わいを醸し出している。
一巻では事件らしい事件はまだ起きず、主人公とそれを取り巻く人々の日常が描かれているだけだが、それでも引き込まれてしまう不思議な魅力を持っている。
竹光と侍の相入れないネーミングがいい ★★★★★
松本大洋は「鉄コン」もすごいけど、これも別の意味ですごそうだ。もちろん、ラストがどうなるかだけど…。人間の二律背反性と現実社会との関係がとてもうまく描けている。現実に生きている我々だってほとんど同じで、自己は他者(他人や社会)のなかで翻弄されながら、ときに「白」で、あるときは「黒」で対応しながら巷間をそれなりに渡っている。これは「鉄コン」と同じパターンだが、今回は主人公が1人なので、「白」と「黒」の使い分けはうまくしないと多重人格になってしまう。どう展開するか、ぜひ注目したい。
早く次が読みたい ★★★★★
これは凄い!物語の筋といい、妙に枯れた感じの画風といい、大人向けの逸品。松本大洋さんは画がちょっと苦手で今まで読んだことがありませんでしたが、早くも次を読みたい作品です。これが好きな女性には、亡き杉浦日向子さんの「風流江戸雀」もオススメです。