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図書館概論 (新・図書館学シリーズ (1))

価格: ¥1,995
カテゴリ: 単行本
ブランド: 樹村房
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現代の図書館が世界共通に抱え込む問題点をも分析 ★★★★☆
図書館概論を教科書して読むことはかなり苦痛であるし、教えるにもかなり見識と経験が必要で、況や良い本というのは稀である。図書館学は実学であるために、さまざまな現場体験が必要なのは世界共通の課題である。その証左は、アメリカでの司書資格に相当する図書館情報学大学院のカリキュラムでも、現場見学などが「概論」の内容である場合も多い。そして、現場での理論から歴史まで、その内容は多岐に渡り、なおかつ先進欧米諸国の実情と歴史にまで記載されている。内容構成の多彩さのゆえに、大家が書き下ろせる時代が終わり、専門毎に分担執筆せざるをえないのが、現状であろう。こうしたアポリアを内在させる概論の最初である意義、役割、しくみなどを適切に構成するのもまた同様である。今回の本書は、このアポリアを解きほぐすだけでなく、社会的包括性(social inclusion)の問題など、現代の図書館が世界共通に抱え込む問題点をも分析することで、哲学としての概論をも語っており、出色である。