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クラシックジャーナル〈041〉マーラーを究める。

価格: ¥1,260
カテゴリ: 単行本
ブランド: アルファベータ
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売り物のレベルとは言い難い ★★☆☆☆
冒頭の前島氏の記事はきわめて興味深く、星はすべて氏の文章へのもの。このレベルで全体がまとまっていれば、ページ数が半分でも十分価格なりの価値はあったろうと感じる。
クーベリックとカラヤンに関する文章は、冗長なだけでなく思い込みが書き連ねられているだけの感が否めない。著者の友人やブログのファンならば心地よく読めるのかもしれないが、いささか読み進めるのがつらいものだった。実態としては素人が個人のブログに載せるレベルを脱しておらず、編集部が何も仕事をしていないことを物語っている。せめて分量を半分に刈り込めば、印象はかなり違っていただろうと思う。仮に編集部が「そのままの文章を掲載する」ことをあえて選択したというのであっても、質の低さは否定できず、結果としては失敗であるとしか評価できない。
マーラーについた垢を落とす ★★★☆☆
前島良雄氏のマーラーに関する言説の見直しが断然面白い。
勝手な解釈や事実誤認がまかり通っている部分を丁寧に掘り起こして訂正の必要性を唱え、説得力がある。
その他の記事には魅力的なものはない。
特にマーラー・ファンの鼎談は楽屋落ちの世界であるが、マニアックな人が集まって語ればこうなるのはよくあることで、読み飛ばせばいいことです。