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Live at the Village Vanguard

価格: ¥1,640
カテゴリ: CD
ブランド: Blue Note Records
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   1984年発表当時は2枚組LPだったこの作品で、フランスが生んだ天才ピアニスト、ミッシェル・ペトルチアーニ(1999年に他界)は果敢にも伝説のビル・エヴァンスに迫っている。エヴァンスのライヴアルバムで有名なニューヨークのヴィレッジ・ヴァンガードで録音、ドラムにはかってエバンスとプレイしたエイオット・ジグモンド、ベースにはキース・ジャレットお気に入りのパレ・ダニエルソンを迎え、エヴァンスがよく取り上げたマイルス・デイヴィス作の「Nardis」で幕開けという徹底ぶり。とはいえ、ペトルチアーニの強烈な個性は失われることなく、彼独特の黒っぽい、バップ風リリシズムはそのままに、エヴァンスが好んだ斬新なインタープレイとジャズならではのピアノトリオというアプローチを見事に自らのトリオで実現している。せわしないソニー・ロリンズの「Oleo」とペトルチアーニの優れたオリジナルは、対照的であるが相性はとても良い。(Lloyd Sachs, Amazon.com)
ビル・エヴァンス・トリオを完全に意識している ★★★★★
1984年3月16日、ヴィレッジ・ヴァンガードにてライヴ録音。ペトルチアーニ10枚目のアルバム。Michel Petrucciani - Piano、Palle Danielsson - Bass、Eliot Zigmund - Drumsというトリオ編成の面子。オリジナル・ナンバーはConcord Jazz 43006。

メンバーがトリオということと、ドラムがビル・エヴァンスの『アイ・ウィル・セイ・グッドバイ』などで叩いているエリオット・ジグムンドであること。そして曲目からもビル・エヴァンス・トリオを意識してのライヴをペトルチアーニが想定していたことは間違いないだろう。のっけから始まる『Nardis』、続けざまの『Oleo』と自らのジャズを強者揃いのヴィレッジ・ヴァンガードの聴衆に問うているような演奏である。『Oleo』の途中の長いピアノ・リフのあとの観衆の拍手がまるで彼等の『承認』であるように感じられる。

ベースのパレ・ダニエルソンも気合いが入っていてかなり燃えているのが感じられる。この人はキース・ジャレットのヨーロピアン・カルテットの方の面子として有名だが、こんなに熱い演奏をするんだなぁ、とちょっと驚いた。自らのスタンダード・ジャズを直球勝負した見事なアルバムである。
未発表音源が望まれるペトルチアーニ最高のトリオ ★★★★★
ミッシェル・ペトルチアーニは私の大好きなピアニストの一人です。生まれながらに骨の病気からまるで子供のような容姿ですが、そのピアノはすばらしいの一語に尽きます。まさにピアノを弾くためにこの世に生を受けてきたと言ってもよいでしょう。十代で頭角を現し、あまり長生きはできないであろうと言われながらもかなりの作品を残してくれました。どれもすばらしいのですが、特に初期の頃のものは瑞々しい感性がほとばしり、秀作揃いです。その中でもパレ・ダニエルセン、エリオット・ジグモンドからなるトリオがすばらしいです。作品としてはこの一枚だけですが、まだ未公開音源があるなら、もっと聞きたいトリオです。よくペトルチアーニはエバンス直系のという評価をされますが、私はそのピアノスタイルにエバンスの影響を感じません。和声感もリズム感もフレーズも独自のスタイルを築き上げていると思います。一曲目にエバンスもよく演奏した「ナルディス」を演奏していますが、小節感のない独特なタイム感覚を持ったその演奏はまさに名演奏にふさわしいすばらしいものです。このトリオはもっと評価されてもよかったのではと思うのは私だけでしょうか。新宿ピットインで見たこのトリオの演奏は涙がでるほどすばらしかったです。
天才の記録 ★★★★★
 ミシェル・ペトルチアーニのピアノの、何が魅力的かというと、素晴らしいテクニックもそうですが、やはりあのドライブ感と、澄んだ、力強い音色だと私は思っています。このライブでもそれらは遺憾なく発揮されており、比較されがちなエヴァンスとはまた違う独特な、そして素晴らしい演奏を繰り広げています。

 晩年にもペトルチアーニは、スティーブ・ガッドと、アンソニージャクソンとのトリオを組んでおり、こちらも良いトリオでしたが、このアルバムの、パレ・ダニエルソンとエリオット・ジグムンドとのトリオもまた渋く、激しい演奏で聴き応えがあります。

初めの「ナーディス」〜「オレオ」の流れも良いのですが、私は5曲目のペトルチアーニの自作曲が気に入っています。ダニエルソンのベースラインが格好いいですし、ペトルチアーニのアドリブも最高に決まっています。
期待したのですが、ビル・エヴァンスには及ばなかった。 ★★★★☆
身体的な弱点にもめげず、素晴らしいリリシズム溢れるアルバムを録音したミシェル・ペトルチアーニであるが、このライブに限って言えば、残念ながら、スコット・ラ・ファロ、ポール・モチアンとの1961年録音には残念ながら届かなかった。問題は、リズムセクションにある。天才ラ・ファロとポールとビルのインタープレイに感じ取れる緊張感が、今一つなのである。当のビルもスコットの死後、しばらく落ち込んでしまった位、大事なベーシストだったのである。ジャズの魅力の一つ(私は最も重要なポイントと考える点ですが)である、ドラマーの力量もポールには残念ながら及ばない。緊張感溢れるドラマーは、少ない。夭逝したトニー・ウィリアムス、ジャック・デ・ジョネット、アート・ブレイキー、マックス・ローチ、バディ・リッチ、森山威男等の名前が浮かぶが、名前を聞いただけで、そのアーチストの演奏が聞こえるようなピアニストを奮い立たせるアーチストに恵まれなかったのが、残念である。何度も聞き返しましたが、結局、売ってしまいました。
37歳で夭折した若き天才の傑作 ★★★★★
天才ピアニストの若干22歳の時のアルバム。溢れるようなリリシズムにテクニック。マイルス・デイビスの名曲「ナーディス」のメロディーを分解、再構成、原曲のメロディーを隠すように演奏し、ペトルチアーニ独自の展開を見せる。生まれながらの短い体躯のハンディーを微塵も感じさせない。「ラウンド・ミッドナイト」も原曲から遠く離れ、独自の「ペトルチアーニ・ワールド」を聴かせる。6曲目の「トラブル」も美しい。1962年に生まれ、1999年、わずか37歳で生を終わらせた。実に惜しい天才の夭折。もう美しい音色もCDでしか聴けない。(松本敏之)