『エレクトリック・ギターも実はアコースティック楽器だ』という結論に達しこのアルバムを作ったと書いている
★★★★☆
1996年9月26日発表。ミノ・シネルの壺・太鼓・ドラム・トライアングル・生ギター・ヴォイスを駆使して作り出すエスプリ→エス・・・エスニック(民族の)、プリ・・・プリミティブ(原始の)世界に強烈にインスパイアされて楽屋乱入の上約束を取りつけ、アラン・ホールズワース・バンドの六弦ベース、スクーリー・スヴェリッソンを組み込んで作り上げたアルバム。
『おやつ』・『遠足』でアコースティック・ギターの持つ可能性に目覚めた渡辺香津美は本作のライナーで『エレクトリック・ギターも実はアコースティック楽器だ』という結論に達しこのアルバムを作ったと書いている。エレクトリックをラウドにしなくてもエアーを媒体にエスプリを表現できるのだと言い切っていて、このアルバムはまさにそれを表現したものとなっている。
おそらく渡辺香津美自身はこのアルバムを自分では一番気に入っているのではないかと思う。自身のホームページでもトップのページでこの中のエレクトリック・ギターを持つ写真を起用している。