漫画で楽しく学べるようになっているのが魅力
★★★★☆
看護師が避けて通れないもののひとつにコミュニケーションがある。
特に、看護学生は机の上での学習にもコミュニケーションが出てくる。
コミュニケーションの概念など、難しい話をいろいろ聞いているとやる気をなくしてしまう…。
そんな看護学生の悩みを、この本が解決してくれる。
この本は医療関係者の患者への接し方、患者さんの反応からどんなことが推測・理解できるかを中心に
まとめられている。
漫画を交えて話が進むため、「活字だらけの本を読むのが苦手!」という方には特にお勧めだ。
はじめは漫画だけを読んで、慣れてきたころに文を読むといいだろう。
もちろん、漫画を読み飛ばして文を読んでも大丈夫。漫画の上や隣に配置されてはいるが、
見出しがはっきりしていて、全体的にとてもわかりやすくまとめられている。
「この本を読んだだけですぐに患者さんとコミュニケーションを取れるようになるか」と聞かれれば、それは違うだろう。
しかし、この本で学習への苦手意識を取り去ってしまえば、コミュニケーションも楽しく感じられるし、
臨床の場で「あ、漫画で似たようなことがあったぞ!」と思い出して対処できるようになると思う。
苦手意識を取り除き、楽しくコミュニケーションを学びたい方にはぴったりの本だ。
看護学生でない方も楽しめる。