ぜひ最後まで聴いて
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「バッハの息子たち」(久保田慶一著、音楽之友社)に、C.P.E.バッハの著作から「音楽家は自分自身が感動するのでなければ聴衆を感動させるこてはできない。したがって、彼は,聴衆の心によび起こそうとするすべての情緒のなかに、自分もひたることがどうしても必要である。・・・」という言葉が引用されているが、このCDではそれを見事に聴かせてくれます。250年前にC.P.E.バッハが宝石のようにキラキラと揺れ輝く「感情の劇的な展開」として(当時として衝撃的である)作曲し、250年後に超一流の演奏者たちがそれをどう聴かせるのか、ぜひ最後まで聴いて一緒に感動を味わって下さい。(レコード芸術特選)