蒼穹盤、紅蓮盤に続く完結篇の漆黒盤。
ですがはっきり言って今までで一番内容が浅かったように思います。
あまり色々書くとネタバレになりますので控えますが。

良かったところ。
特筆すべきは明智光秀の変態っぷりでしょう。速水奨さんの熱演が文句なしに素晴らしい！！
そして織田信長の若本規夫さんも素晴らしい。おどろおどろしい魔王を見事に演じきられました！
そして蒼穹盤から続いたお市の最後。これはなんといってもバックの音楽が最高です！
蒼穹盤でも流れたこの音楽がお市の悲しい運命を盛り立ててくれています。泣けますね〜。

しかしドラマCD全体としては、やはりストーリーに捻りがない。
光秀の変態ぶりに頼ることなく、もっとストーリー性に工夫が欲しかったです。
あとせっかく信長の話なのだから蘭丸を出してほしかったです。
三部作の完結篇でしたが、前の二作のほうが楽しめました。

声優さん方の熱演には拍手と称賛を送ります！ホントに皆さん素晴らしい！！

聴いてみての感想ですが…凄かったです。

各キャラクターの魅力や理想がほぼ語り尽くされており、演出や台詞も素晴らしいの一言です。
(ちょっとくさいかな、と感じるところもありましたが…)

何と言っても特筆すべきは光秀様の狂いっぷりです。ゲームとはまた別の狂気というか、違った雰囲気を感じることができます。
(果たしてこのお方、劇中に何回「殺す」と言っているのやら…)

他のキャラクターも持ち前の個性というか、役割を演じきっています。小十郎の出番がちょっと少ないと感じましたが、全体から見れば妥当と思われます。

とにかく面白いです!凄いです!これを聴かない限り、BASARAファンはとても名乗れません!

姉川・三方ヶ原に続く本能寺で、
約10ヶ月にわたったこのシリーズも完結です。
今までとは違って、最初から戦いの連続で、
登場人物が目まぐるしく入り変えするので、
非常にスピード感と緊張感のある内容になっています。

個人的に今回のドラマCDの聞き所は
明智光秀の終始変わらない狂人（？）演技と
今まで決してはっきりした言葉になることのなかった
政宗と幸村の「戦う理由」が聞けるところです。
ここだけでもバサラファンは楽しめると思います。

星がひとつ足りないのは、
終わり方があまりにもあっさりしたこと、
捻りが少なく、中盤以降になるとエンディングが読めてしまうところです。

英雄外伝の発売も近づいてきてますし、
新しい（ドラマCDの）バサラワールドを期待します。