四季を駆け抜ける
★★★★★
DVDなしのCD盤。
こちら(CD)だけを聞くと盛夏から冬への季節の移り変わりを感じるとともに言葉のイメージを心地よく覆される思いになる。
2曲目の"Clear Sky"は夏盛りに太陽が輝く夏のサイクリングをイメージしたもので、日照りに悩む酷暑のときに聞くのはまるで夢のよう。
"Happy Birthday"は木根尚登氏がマラソンに完走したときに思い浮かんだ曲だが、こちらも耐久レースというよりは、吹き付ける風の香りを感じながら流す、聞いていても心地よい曲に仕上がっている。へきる嬢の明るい声もここぞ一役というところ。
以下、春:「旅立ちの唄」、冬(クリスマス)「ラヴ・ジェットコースター」と聴き手のムードは高まり、しめやかなバラード「Memories」で締めくくる。構成も選曲、編曲も完成度高い。
真夏にリリースされながら巡る四季をへきる嬢の歌声とDAITAなどの作家陣の名曲で駆け抜けられるということで聴き応えのある一枚。
言っちゃあ悪いが
★☆☆☆☆
1曲目で聴く気が失せてしまった、珍しいアルバム。
「熱風」って、何を歌いたかったのか、曲はどうしたかったのか、とかが
全く伝わってこない、意味不明のシングル曲。
これを1曲目に持ってきた事で、このアルバム自体の評価がこうなった。
ちなみにこの曲は、どこに置いても使えないと言う、存在意義すらないのだが。
んで、次のタイトルチューンは、サビの部分で噴いてしまった。
曲の流れを無視した字余りの歌詞と、妙にトーンが高い所が酷いとしか。
3曲目も、似非ロックテイスト満載な感じ。
ここまでで、聴いていて辛くなる事間違いなし。
「このまま」「あなたがいるから」「ロックンロールラブレター」など、
気に入った曲もあるが、出だしの失敗は取り戻せなかった。
また、後半にシングル曲を集中させたのも、アルバム構成としては
問題があったような気が。
歴代の中で、一番評価の悪いアルバムとなってしまった・・・
星一つもあげられないんだけどね、本当は。
ライブ版の方が楽曲の持ち味が出ている
★★★★★
CD本体については別の稿で。
DVDのライブ。
主に前のアルバム「Wings of Time」からの曲を中心としているが、活力あふれていていい。
特に「Jumping Slash」、「電撃ジャップ」
"胸のギターを掻き鳴らして
LET IT GO!"のへきたん自身のシャウトは秀逸。
(CD版では男の声だった。)
レコーディングでいろいろ編集されて去勢されたようなCDバージョン
のとはまったく別物。
断然へきたんの持ち味である
「思い切りの良い歌いっぷり」が味わえます。
曲作った人も本来はこっちのように歌って欲しかったのでは。
「Always」このライブテイクは繊細なせつなさが出ていてよかった。
ただし、一部の曲はダイジェスト収録
私の大好きな「ラヴ・ジェットコースター」と「レヴェランス」などが1コーラスのみと短縮されているのが実に残念。
Tシャツ一枚で歌うなど飾らないけど好感の持てる服装ステージでヴィジュアル面もGood。
よって椎名へきるのライブを楽しんでいる方はDVD付盤がお勧めです。買わないと後悔します。