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崇徳伝説殺人事件 (角川文庫)

価格: ¥580
カテゴリ: 文庫
ブランド: 角川書店
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歴史の勉強にはなりません ★★★☆☆
この手の推理小説を読むと最後の種明かしのところで当人しか分からない過去の秘密が語られ「そんなの反則じゃん」って思ってしまいます。これもその手の本ですが、まあそれさえがまんすればそこそこ読んで満足できる本です。ただ、私は歴史に興味があるので崇徳上皇の詳しい話が聞けるのかな?との期待は裏切られました。あくまで崇徳上皇をだしにしただけでメインは推理小説ですから。
気楽に読めるシリーズという事で。 ★★★★☆
 最初は背景説明が多くて眠いけど、予備知識の詰め込みが終わってからは流れるように。いわゆる新本格のような奇想天外な筋やトリックじゃ無いので、違和感を覚える事もなく、「2時間ドラマにするにはお手頃なボリュームですね」的な読後感。主人公の浅見光彦が33歳という設定で、老成もせず幼くもなく、「ボクと同じくらいの年齢のはずなのにこんな奴いないよ」な人物じゃ無くて良かったです<読む前は身構えてたんだな。

 こーいう旅情もの(って言うのか?)は、タイトルだけその当地の名前を付けて、適当に当地の人間に分かるような地名や風習を盛り込むのが常套だと思いこんでいたので、タイトルの崇徳伝説とミステリ部分に関連性があるんだと分かった時は、素直に感動しましたです。はい。

老人ホームの隠された実態が主軸 ★★★★☆
舞台は京都で、色々な地が出てきて、やはり浅見光彦の旅シリーズとして
そのあたりも読み応え有り。
今回は事件の真相に「特別養護老人ホーム」が絡んでおり、今まで
老人ホームについては、あまり興味のなかった私も「こんなことも
起こり得るのか」とかなり引き込まれました(実際、こんな事件が

裏で起こっていては、問題ですが・・)。社会的な問題にも迫る作品だと
思います。