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天使はモップを持って (文春文庫)

価格: ¥690
カテゴリ: 文庫
ブランド: 文藝春秋
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最後のストーリーが好き ★★★☆☆
オフィスでおこった女性がらみの事件を男性目線で書いているので、
こういうふわっとした印象にまとまるんだと思う。
で、キリコちゃんが女性の意見をだしてくれるので、軌道修正するといった感じ。
最後の「史上最悪のヒーロー」が好きです。
清掃員名探偵登場 ★★★★☆
まず、「誇りを持って働く若い女性の清掃作業員」という名探偵の設定がよく効いています。あまりネタを割ることができないので詳しくは書きませんが、「目に入るものを奇麗にしたい」という職業意識が次第に周囲の人々の心に分け入り、やがて名探偵本人の問題になっていくという構成が見事です。
キュートな名探偵 ★★★☆☆
勤めているとき、オフィスはいつの間にか綺麗になっています。
いつの間に?
もちろん私たちが帰宅したその後。
そして、この本の名探偵は、そんな私たちのオフィスを綺麗にしてくれる
清掃員で、とってもキュートな女の子です。
 
ちなみに事件は7つ。
それぞれ、オフィスの中の人間関係から起こる悪意などですが、ゴミ箱や
掃除する場所に現れたちょっとした変化からそれらを読み取り、鮮やかに
解き明かしています。
 
根気とテクニックを駆使して、オフィスを綺麗にする彼女の仕事に対する
カッコイイ姿勢と、事件をスルッと解決する手腕に拍手。
名探偵の条件は人の痛みが分かること。 ★★★★☆
清掃員キリコが、社内で起こる様々な事件の謎を解く日常ミステリー。この作品の魅力は、何と言ってもキリコ。彼女の今どきの女の子らしいすぱーんとした性格は好感がもてるし、一方で他人の気持ちを考えられる繊細な所は、探偵には必要不可欠な要素だと思います。最近のミステリーの名探偵は、男性がほとんどだったから、彼女のような新しい名探偵の活躍に期待してます。
ちょっとの苦さ ★★★☆☆
シリーズの1作目,新書からの文庫落ちです.

舞台や登場人物など,特に目立ったところはないのですが,
ちょっと物がなくなる,ちょっとトイレが汚されるといった,
なにげない『日常』で起きる,その『ちょっと』のできごとに,
人の持つ『悪い』ところを見るようで,少し『苦さ』があります.

これを主人公の女の子が,明るく解決していくのですが,
ただ単に元気なのではなく,悩んだり傷ついたりしながら,
また,それらがラストへと繋がっていく流れがよかったです.
が,そのラストは『ひっかけ』が過ぎて合っていないような….

ほかでは,人が死んだり,いやらしいトラブルの割には,
ぼんやりとゆるく片づくアンバランスさが気になりました,

あと,短編で連載されていたものをまとめた作品らしいのですが,
毎回,主要人物の説明的な描写が入るのには少しくどく感じました.