かつて劇場だったヴァン・ゴッホ・カフェに訪れた90歳くらいのハンサムな
老人。彼は古い映画好きでカフェの店主のマークが出演作を全て観たことがあ
る往年の映画スターだった。そして彼は劇場だった頃に出演したことがあり、
その時に出会った親友に会いに来たというのだが、その親友は一向に現れな
い・・・という第5話「スター」が一番印象的だった。
他の話も、ほのぼのとしていて、読んでいて心が穏やかになるようなものばか
り。魔法といっても、そんな大げさなもじゃないし、魔法使いも登場しない。
ハラハラドキドキするようなどんでん返しもないけれど、それがいいの
基本的には子供向けだが、大人でも十分楽しめる内容の本。
「愛犬、大歓迎」のヴァン・ゴッホ・カフェでコーヒーでも。