訳者のあとがきがよい
★★★★★
「不思議の国のアリス (角川文庫)」の続編として,今度はアリスが鏡の国の冒険に旅立つ物語ですが,前作同様,あちらにいたと思えばこちらにと奇想天外な展開です.夢の中のお話なので当然ですね.
ストーリ自体はおなじみの方も多いと思いますが,「鏡の国のアリス」はチェスの棋譜をモチーフとして物語が展開していきます.訳者のあとがきで解説されているのですが,なるほどよくできています.最初のページに棋譜が載っていますので,物語の展開にあわせてこの棋譜を振り返ってみては如何でしょうか.
作者のルイス・キャロルのアリスに対する愛情がよく分かる作品です.