ビクターは水泳のチャンピオンで、今年の夏はウインドサーフィンのチャンピオンになるつもりなのだと言う。
するとバレリーも「わたしだって水泳のチャンピオンよ」と、言う。
ぼくもつられて「ぼくもだよ」と、言った。
でも、それは真っ赤なうそ。ほんとうはガスパールはぜんぜん泳げないのだ。幸い、キャンプ指導員のデュバルさんは話がわかる人で、サメの形をした浮き輪のおかげで、ガスパールはたちまち、ほかの子どもたちのあこがれの的に(と、ガスパードは思っている)。
著者のアン・グットマンとイラストレーターのゲオルク・ハレンスレーベンは、パリに住むガスパールとリサを主人公とした、『Lisa's Airplane Trip』(邦題『リサひこうきにのる』)や、『Gaspard and Lisa at the Museum』(邦題『リサとガスパールのはくぶつかん』)などのとても楽しいシリーズで、素晴らしいチームワークを見せている。どの作品もやさしい物語で、イラストは美しい色彩のとてもかわいらしいものになっている。(3歳から)
(Emilie Coulter, Amazon.com)