今まで結構な数の恋愛携帯小説を読んできましたが、これだけは別格でした。
携帯小説が次々と書籍化されていく中、この小説だけは書籍化されてよかったと本当に思えます。
皆さんにもぜひ読んでもらって欲しいと思います。

人を愛するということを
そして、出会いへの感謝の気持ちを
爽やかに教えてくれます。
うちの子供が思春期を迎えたころに
そっと手渡したい。

人を好きになった時の暖かい気持ち。甘い気持ち。切ない気持ち。
そんな気持ちを思い出させてくれました。

恋愛に対し、臆病とも思える主人公「矢野裕紀」が
ある日、スタンドで一人の女性と出会う事から物語は始まります。
二人は互いに惹かれあいながらも、二人の間には様々な問題が生じてしまいます。
その問題を乗り越えた先に待っていたものとは、、、

全３００ページほど、テンポの良い展開で非常に読みやすく、
登場人物にも好感が持てます。
読み終えたあと、切なく、温かい気持ちで満たされる事でしょう。