興味深かったです
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小児病棟・療育施設等医療機関で働いている保育士10名が書いています。まさに現場からの報告です。こういった本には初めて出会いました。病棟や療育施設で入院生活・通園している子ども達と保育士の姿が伝わってきます。病棟への保育士導入は最近始まったことではなく、日本の小児病棟独自の歴史があったのですね。そして、保育士は昔も今も子ども達とその家族へ心を砕いていますね。今子どもと家族がおかれている状況やそこに至る過程を踏まえたうえで保育士のかかわりが始まるのは、医療機関で働いている保育士に限らず、子どもとかかわる上であたりまえのことですが、こういった情報を総合的に判断してかかわりの目的や配慮をしていくことを日々求められ、それを他職種へも意味あることとして伝えていくことは大変な努力が必要だろうと思いました。続編が出たら是非購入したいです。