初版は'８５年とのことその初版本はボロボロになるまで
家中で読んだ。新婚当時の思い出の本だし、文字が読めるように
なった息子達がはじめて開いたマンガ本でもあった。
いしいひさいち氏描くところの野球界の面々は、我が家では
この本に収まっているキャラクターのままで定着している。
だから今年の巨人vs阪神の熾烈な戦いは、私の中でいつしか
この本にでている、共にに情けないキャラの原vs岡田の戦いに
なってしまい、彼らも２３年前のままじゃないのにと、
苦笑いしたほどだ。

コンパクトな大きさに収まって、戻って来てくれた本著。
懐かしさとともに家族の誰かが読んでいる。何十篇みても
あきることなく笑えることができる、ここに描かれている
野球の世界は輝いたままだ。
いしいひさいち氏の放つ静かな毒ガスに、ますます中毒。
離れられないでいる。