受の弓月の百面相がかわいくてしょうがなかったです。
もう完全夏水作品定番の萌えキャラ受！

高校時代に好きだった日高先生を追いかけて、自分も先生になってコネ使って同じ学校にやってきた弓月。
元ホストで遊んでいた日高は、まったく経験のない純愛型猪突猛進の弓月に最初は圧倒されつつも避けているが、次第に弓月に絆されてついに恋人同士になるという、仄かにコミカル恋愛ストーリー。

この話のメインはやっぱり弓月。「犬恋」のあっくんと同じぐらいの萌えを感じられるキャラです。
一人で悩んだり、素直に喜んだり、もう存在そのものが萌え。
髪型が七三だということですら、その額のテカリがかわいくてしょうがない(笑)
自分が攻だと思っていた弓月が、日高にとりあえず３年は経験値から受になれと言われて、３年間学びますと真剣に頷くシーンはもう腹を抱えて笑いながら萌えた。そんな日は一生こないのに……
……ですが、攻の日高は、どっちかというと個性がない。「犬恋」の今井兄や透に比べると、キャラ色が薄いです。
ついでにいえば、話の筋ない。
ってことで三つ星で。

描きおろしは超ショートなので、この描き下ろし目当てにコミックを買おうとしている読者には、別にそこまで買わなくてもいいのではと提案します。

ただ、あとがきは本編とは関係ないのですが、夏水先生と担当者さんのやりとりのお話で面白かったです。
夏水先生の考えている新しい構想がすっごく気になりました。これぞコミック化してほしいと願ってしまいました

この作家さんは他にない笑いのツボ？というんでしょうか、オチがあるのでおもしろくて好きです。今回も主人公の思いの強さ上の勘違いにつっこみどころがあって笑えました。編集者さんとの間で没になったお話も読んでみたいなぁと思いました。

正直、夏水さんの描かれる絵も好きで、今まであまり苦手な絵もなかったのですが今回は生理的に受けつけませんでした。
表紙を見たときにどうしようかな…と思ったのですが、でも夏水さんだしと思ったのが失敗でした。
七三、黒縁眼鏡は別に嫌いではないのになんでこんなに駄目だったのか…。
この夏水さんの描かれる黒髪キャラが可愛ければ可愛いほど気持ち悪くなってしまい、最後は苦痛でしかありませんでした。
ですが、内容は可愛いと思いますし、たぶん好みの問題じゃないかなと思います。
ただ、読んでいて気持ち悪くなったのは初めてで、早く手放したいと思ってしまったため星2つにさせて頂きました。
厳しくてすみません…。

表紙の絵を見て苦手意識を持たれた方は、少し考えた方がいいかもしれません。