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ゆれる (ポプラ文庫)

価格: ¥546
カテゴリ: 文庫
ブランド: ポプラ社
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個人的には映画を見てからがお勧め。 ★★★★★
映画「ゆれる」の小説版。
映画は間違いなく、傑作。是非多くの方に見てもらいたい作品です。
個人的には映画を見てから小説を見るのをお勧めいたします。

映画では猛視点で物語が進んでいきますが、小説では様々な人物の視点からになります。
これが小説版の見どころでもあるかと。

文庫版のみ、香川照之さんの「あとがき」がありますが、文才のある方ですので、やはり巧いですね。
2つの終わり方(いわゆる希望バージョン、絶望バージョン)を書いていらっしゃいますが、どちらも好きです。
稔を演じた香川さんの文章だからこそ、読んでいて感慨深いものがあります。
映画では基本的に全編に渡って「自分の思うように解釈してくれ」という感じですので、「どういう最後か、真実はいったいどうだったのか」は人それぞれ考えているものが違うと思います。

小説から読んでも良い作品であることには変わりありませんが、最初に書いたように是非映画から見ていただきたいですね。
やはりこの物語は映画むけだったのでは。 ★★★☆☆

映画に心打たれて、小説版にも手を出してみた。

しかし映画版とはかなり印象が違って、残念だった。
いちばん残念だったのは、章ごとに各人が独白するというスタイルをとったために、登場人物が饒舌にならざるをえなくなった点である。父や兄は、あんなに言葉を重ねて語る人物なのだろうか。
また、千恵子の性格を、過去の体験で語ろうとするところは浅薄な印象を受けた。
そして、香川照之によるその後の独白もちょっと・・・。

映画のほうをぜひお勧めしたい。
3人の複雑な心境をうまく描いている ★★★★☆
最近読んだ、小説のなかで最も良かった!

登場人物それぞれの立場からの語りで
ストーリーを多角的に立体的に作り上げていく。

兄と弟のすれ違う心を繊細に描いている。

映画版も原作のイメージを裏切らない
素晴らしい作品でした。

そのひとの表情、心の機微までもが見えるような文章。 ★★★★★
人間は、どこか自分に与えられたキャラクターを演じてしまうところがある。
他人の役回りをときには羨望しながら。

けれど、羨望していた人間が、その役回りを降りたら?
ずっと、そんな人間だと思っていた人が、実は演じているだけだと知ってしまったら?

その役回りが、良い人間でも、悪役でも
思ってないキャラクターを突然見たときに、それまでの、その人との歴史も崩壊するんじゃないか。

これが友達ならば絶縁かもしれないけれど、血のつながりは簡単じゃない。


映像の人なので情景描写が素晴らしく、
そのひとの表情、心の機微までもが見えるような文章。
すごい。

兄と弟。 ★★★★☆
■東京でカメラマンとして活躍する弟。
■実家に残り、家業と父親の世話に明け暮れる兄。

対象的な兄弟、だが二人は互いを尊敬していた、あの事件が起こるまでは・・・。


この小説は、登場人物5人の、様々な視点から話が展開していく。
(○○○のかたり、というふうに章が別れています)


初めて、このような小説に出会ったので、インパクトがあった。


一つの視点(主人公)からのみで描かれている小説特有の、
主人公が言った・行った事に対して、第2者はどう感じたのか、
知りたいのに、知る術もない。
そんな想いを、この小説は紐解いてくれる。


でも、ストーリーがどのように展開するのか、一向に読めやしない。
自分にも、2つ歳の離れた兄がおります。
’尊敬’の念なんて、幼い頃は、これっぽちも抱いたことはありません。


でも、確信して言えることがひとつだけあります。
兄がいたから、今の自分が形成されている、と。



兄弟姉妹の居る人は、一読してみてください。