お勧め
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有機金属化合物を用いて有機合成を行いたい実験化学者には必須の書籍のひとつである。有機金属化合物を有機化学の面から捉えているため、即実験化学者に役立つ。著者は毎年、遷移金属を用いた有機合成に関するレビューを掲載しているだけのことはあり(ここ数年はこのレビューは別の研究者が引き継いだ)、役立つ触媒反応の例が満載されている。英文も簡潔なので、読みやすいが、手っ取り早く読破したければ、村井先生訳の日本語版も出ているので、そちらも利用できる。より反応機構を詳しく記したものとしては、Hegedusとコールマンとの共著の前作を見るとよい。ただし、有機合成の観点からは少し離れ、有機金属の面が強くなる。
合成化学者の読むべき有機金属化学の参考書
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本書はHegedus教授により書かれた本の訳書で、現代天然物合成で多く用いられているパラジウムの化学や不斉触媒、ロジウムを用いたジアゾ化、そしてメタセシスなど比較的複雑な基質での例にて構成されています。私自身、この本を活用したことで日頃の研究や輪講などで役に立った事が多くあります。もし、有機金属の参考書を持っていなければ購入しても損は無いと思います。
素晴しいテキスト!!
★★★★★
パラジウム触媒を用いた反応を中心に、非常に分かりやすく書かれている。また英文も読みやすく、合成屋が有機金属化学を学ぶ上で必要不可欠なテキストだと思う。
訳本もありますが、ぜひ原著を!!
一味違う遷移金属の有機合成の良書
★★★★☆
日本は遷移金属化学を得意としており、良書も多々出版されているが、この書は、簡潔に要点をまとめ有機合成への応用をメインテーマとしているため有機合成化学者には、一見の価値があると思われる。