11巻から姿を消していたグインは、イシュトヴァーンとマリウスとともにケイロニアに入るのですが、三人はその後の運命に関わる重要な出来事に関わっていきます。
第18巻で注目したのは、毎回冒頭に引用されている「歴史書」の部分です。「ケイロンの書」その後の三人がどのような道をたどるのかを私たちに教えてくれます。
「そして、三人の放浪者が
三つ又のわかれ道にきたとき
詩人はいった≪ぼくはサリアを選ぶ≫
傭兵はいった≪いや、おれはドールにこの剣をささげよう≫
そして豹頭の戦士はいった
≪お前たちが、サリアとドールを選ぶなら
俺はそれではヤーンにかけよう、ヤーンは人を、
真実の恐るべき顔へと導くだろう≫
この部分は、グイン、サーガのファンならものすごくかっこいい「引用」だと思います。
グイン・サーガはとにかく長いからその量に挫折するよりも、面白い部分から読んでいけばいいと思います。注意しながら、ハンドブックを読んでそれまでのあらすじを確認して、この17巻から読んで、ケイロニア編を楽しんでください。