ストーリーが違っていましたが、哲学がありそうでした。
★★★★☆
ちょっと大人びた内容でアムロとセイラさんとの関係もびっくりであり、なんとなく納得感もありました。人間関係がより重視されており、ストーリー展開もそこで死んでしまうのか、といった状況もあった。テレビのストーリーがよくわかっていないときに読んだので、テレビのストーリーが意外であった記憶があります。最初のものしか見ておらず、また、こども心にも、宇宙戦艦ヤマトの方が好きであるといことから、ガンダムは少し距離感を持って、見ていました。本当のファンとは違う感覚があると思います。この本を読んだときに子供の時に大人の世界を垣間見たという気分になったのを覚えています。
富野由悠季さんの最高傑作
★★★★★
自分が知る限り最終決戦前で主人公が退場してしまうヒーロー(ロボット物、特撮含む)物は
この作品の他にあと一作しか知らない。
人は死して何を残せるか、死した後にどう生きるのか・・・
その死んでいった者を知っている残された者たちは。
そして良き世界を信じて願って死んでも同じ事の繰り返しの始まりにしか過ぎないのか。
富野由悠季さんのその後のストーリーの中に内包している問題は
全てこのガンダム小説版に上げられている。
富野さんの願いと諦めが全て詰まっているようなお話だと今になって思います。
TV版とは別の作品
★★★★★
TV放映後に書かれた小説版の完結編で、当初は朝日ソノラマから出されてたのもご存知だと思いますが、まだ読んでないガンダムファンは必読です。
内容、登場人物もTVと多少異なり、後半は衝撃的な展開が待ってます。出版当時は映像化も期待するファンもいました?が、MSや人物がゲームで登場しているのみで、夢となってしまいました。
意識の革新
★★★★★
・宇宙世紀の続編、Zガンダムの小説同様、ガンダムの小説作品の中で
最も、思想的背景を深く描いていながら、すんなりと読めてしまう文学
的にも思想哲学的にも極めてレベルの高い作品であると思います。
・人の可能性と人の今までの限界、戦争と平和。人と組織。人と宇宙。
示唆に富みながら、楽しめる傑作です。
・アニメとの違いとしては、主要なキャラクターの生死の違いと
それによる続編との矛盾は生まれていますが、この生き死には
ありえるストーリーとして受け入れることができました。
あらゆる問題の本質は、人の意識の問題であり、かつ
それを行うのは宗派の神ではなく、極めて人間的な存在であると感じることができました。
オリジナル小説
★★★★☆
TV放映後半に出版され、監督自らが執筆したことに驚いた。
アニメ版と似ているが違う、という楽しみができる。