現代におけるヨガの立ち位置を再考させてくれる良書
★★★★★
アメリカらしく実に中立的な視点で、現代におけるヨガの立ち位置を分析、解説しています。アメリカではYogaはどんな位置づけなのか、そして今後どのように普及し、発展していく可能性を秘めているのかを、示唆する文章が満載です。英語ですが、難しい言い回しはほとんどなく、むしろ少し英語がわかる方で(かつ、ヨガへの憧憬が深い方であれば)とてもおもしろい本だと思います。ヨガは、単なるフィットネスでもなく、宗教でもない、セラピーとしてこれからの人類の健康に大いに寄与できる可能性を秘めている、という事実を、理路整然と展開しています。20の症状別に最適なセラピーポーズや、ホリスティックな考え方を各専門のヨガ指導者が共著しています。また、TIP という、コラム(考え方のヒント)が所々に挿入されているのも、読みやすさの秘訣かと思います。