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TH no.36 胸ぺったん文化論序説

価格: ¥1,500
カテゴリ: 単行本
ブランド: アトリエサード
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少女と鋏はよく似合う ★★★★★
こやまけんいち氏の作品を表紙に据え、球体関節人形から中世ヨーロッパの少女を描いた絵画、らき☆すた「泉こなた」を始めとした萌え絵まで、「胸ぺったん」を幅広く奥深く取り上げた特集です。

未成熟の象徴である貧乳や、脆さと凶暴性を併せ持つ少女たち。
一昔前までは、弱者は弱者のままでは生きていくことが出来ず、それゆえ強くなる必要がありました。その成長が、ドラマとしての売りにもなっていたはずです。
弱さや不安定さといった要素が市民権を得るようになったのは、それだけ社会が成熟してきたということなのでしょうか。
日本以外の国では、少女は大人として扱われたくて、うんと背伸びして大人っぽく振舞うらしい。だとすると、この日本の社会が変なのか。
考えてみれば、魔法少女はいつから大人に変身しなくなったのか。

というテーマで書かれた大野英士氏の原稿と、現在のアニメを席巻する貧乳少女たちを取り上げた沙月樹京氏の「小さき者たちへの賛歌」は非常に興味深かったです。