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法という企て

価格: ¥4,410
カテゴリ: 単行本
ブランド: 東京大学出版会
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「あっそ」でおわり ★★★☆☆
 井上先生の講義はそれなりにおもしろかったがこの本はあまりどうも。
 この本を読むとあああのときはこういうことを言っていたのかみたいな思いがよぎりますが「あっそ」みたいな瞬間の感動だけ

 ノージックが死んだのは衝撃だったみたいですが、やっぱり実践性がないとねえ〜新しい知的エネルギーが
 流入してこないので、ひ弱な日陰の花みたいなものになっています。どんなにきれいでも太陽があたるとすぐしぼむ。

 日本では哲学が死んでいるのではないかと疑わせる出来栄え
 
 すいませんが率直な感想です。
著者の哲学はいったいどこに? ★★☆☆☆
これまた、この著者一流の難解を装って誠実な普通人をけむにに巻く類の「作品」といえます。やはり他の著作同様に、この著者自身が真に生きる上で保持する哲学は、その行間をどうほじくっても一向にうかがい知ることはできません。私はかつてこの著者の論文口頭試問を受けた経験がありますが、たった5分のプレゼン内容を上の空で全く聞いていないうえに、無恥にもプレゼン内容と全く同じことを質問してきて、おまけに「私はあなたの書いたのは読んできてないから知らないけど」などと平然と言ってのけるほどの、自身の哲学の無さは一向に変わっていないようです。これがハーバードだったら、こんなProf.は学生投票でクビです。ロジカルシンキングのカッコよさのみを競うだけなら、頭がちょっと切れる高校生が読めるくらいの分かりやすい文章で、本当に地頭の良い人間をうならせるような著作を期待します。知的読み物としてもあまりに平板です。
さらなる活躍に期待 ★★★★★
著者は『共生の作法』で法哲学界に衝撃的なデビューを飾って以来、次作『他者への自由』でその理論を洗練させてきた法哲学界の第一人者。その切れ味鋭いリベラリズム論を使って、現代的なテーマにも『現代の貧困』『普遍の再生』といった著作によって応答を試みてきた。本書はそれらとは少し毛色が違い、本来の守備範囲である英米系法理念論(狭義には正義論)ではなく大陸系法概念論を論じた研究書である。第17回和辻哲郎文化賞受賞作。

井上達夫の本は全部読みにくいが、間違いなくこれが最も難解だろう。文章が読みにくいのは相変わらずとしても、ケルゼンとドゥオーキンを論じた第2部は特に難渋。
といっても議論の切れ味はさすがである。例によって井上の著作は知的刺激を受けるに申し分ない。個人的には、第4部第9章「公正競争とは何か」でやっと市場の問題を扱い始めてくれたので、法・政治と経済の関係を井上達夫が今後どう料理するのか、次作に期待している。