夢や希望を偽り無く歌える稀少なシンガー。
★★★★★
待望のアルバム。
中河内雅貴は非常に『旨い』歌手であり、役者だと思う。
『上手い』歌手は多いが、『旨い』歌手はごく僅かだ。
特に彼の才能は愛よりも夢を紡ぐときに発揮される。
芸能人になるにはそれなりの努力や運が必要だが、彼ほど夢や希望を偽り無く歌えるシンガーはいない。
生きてきた時間の半分以上をただ夢の為だけにひたむきに駆け抜けてきた彼だからこそその歌声や歌詞には不思議な説得力が出てくる。
夢だの希望だのを並び立てた歌を聞くとイマイチ違和感を感じたり憤りを感じることさえあるが、彼の歌にはそれが全くないのだ。
それは彼自身が歌詞の通りに生きているからに他ならない。
夢に対して素直で純粋でひた向きな青年の歌声が、夢を叶えること・夢を持つことの素晴らしさ・難しさを語る。
夢を持てない子供・夢を追っている子供・夢を諦めた大人・夢を追い続ける大人…。
あらゆる人達に聞いて欲しい彼のアルバムが今から楽しみである。