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ローマ人の世界 (「知の再発見」双書)

価格: ¥1,575
カテゴリ: 単行本
ブランド: 創元社
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ローマ人の生活の諸相を、豊富な写真・絵で知ることのできる本 ★★★★☆
ローマ人の上流・庶民の生活を視覚的に再現したTVドラマ・シリーズ「ローマ」には目を見張りましたが、その生活面の描写に関して「ローマ」がいかに時代考証を行ったものであるかが本書でよくわかります。ローマの歴史自体は第1章であっさり紹介されているだけですが、全体の半分に多数の彫刻・遺跡・絵(後世作のものを含む)のカラー写真を多数配して「素顔のローマ人」「都市の世界」「神々と信仰」「娯楽と市民生活」「ローマ文化」の章を立てています。白黒写真が多く、相対的に庶民の生活にあてた説明が少なかった塩野七生氏の「ローマ人の物語」の読者には格好の副読本になるのではないでしょうか。

本書の最後約1/4は資料編「ローマ世界の諸相」として「ローマ美術(3頁だが監修者直筆)」「パンとサーカス」「ローマ社会の階段をのぼった男」「多神教からキリスト教へ」「古代ローマ軍団」「帝国の言語−ラテン語」「ローマの市民権」を、文章主体で、「ベン・ハー」や「サテュリコン」等の映画のカットを含む白黒図版を交えて説明しています。

一部翻訳が怪しい箇所はありますが、総じて文章に読みにくさは感じません。しかし、本書の魅力は何といってもローマ人の素顔に接することのできるカラー頁の多さ。手に取りやすいサイズで気軽にカラー図版を楽しむ本として評価すべきでしょう。
カラー図版が多くて読みやすい本です。 ★★★★☆
図版が多く、またこのシリーズでは珍しく監修者自身も少しではあるけれど文章を載せているので、参考になります。     とはいえ、訳文のほうは些かの問題なしとはしません。

例えば、母音の長短は原則として無視する立場をとりながら、わざわざ「トガ」を誤って「トーガ」と記すなど、少しでも監修者なり、古代ローマ史の常識のある人なりが目を通せば気付くはずのミスが放置されているのは、かなり問題だと言えましょう。他にも固有名詞の間違いが若干目立ちます。