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犯罪統計入門―犯罪を科学する方法 (龍谷大学矯正・保護研究センター叢書)

価格: ¥2,940
カテゴリ: 単行本
ブランド: 日本評論社
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すべからく犯罪について語ろうと思う者この書に通ずべし! ★★★★★
昨今の日本はやれ検挙率が低下した、少年犯罪が急増、凶悪化した、外国人犯罪が急増中といった言説が、枕詞のごとく既定事項のものとして扱われているが、その種のあたら「体感治安」の悪化しかもたらさない言説が実は作為的なものに過ぎないということを明らかにしている。

このように書くとさも陰謀論めいていて、隠されていた秘密資料が暴露されていると錯覚されるかもしれないが、徹頭徹尾、冷静な記述による学術書の域を決してでるものではない。そして、それだからこそ燦然と輝いているといえる。

巻末に公開資料の調べ方までも懇切丁寧に説明しているが、統計の基礎的知にプラスして、警察統計を俎上に統計にかける前のデータの在り方、作られ方について説明しているのみである。ただ単に事実がそうなっているという、ただそれだけのことしか示していないが、それだけに事実から遊離している巷に溢れる言説のいかがわしさが目に付くようになる。

マスコミや政治家をはじめとするそれらの言説が単に事実を知らないという無知によるものなのか、事実を知りながらもそう主張することで何か利得があるという無恥によるものなのかはこれを読んだ上で読者一人一人が各言説を監視することで辿り着くべき問題であろう。
犯罪統計の国内唯一の基本書 ★★★★★
 統計学を概説した本は多々あるが、なかなか読みにくい本が多い。それは、自分の関心のある分野に絞った例示がなかったり、難しい数式が出てきたりと、「無理して勉強する」統計学という気持ちが先行しているからかも知れない。
 本書は、犯罪者の処遇に携わる傍ら、自分の仕事に興味を持ち、研究を積み重ねている人々によるもので、統計とは言え、犯罪と密着している内容となっている。概説から応用、資料の探求方法まで基本的な事項を押さえてあり、有意義である。
 犯罪について関心があったり、何かを論じようとする人は必ず目を通すべき本でしょう。
 著者らの努力に感謝したい。